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2015年10月

葵染め

10月7日、上賀茂神社式年遷宮に合わせて、二葉葵を用いた糸染めの几帳などの奉納奉告祭が
執り行われました。

当プロジェクトより、二葉葵を株分け・育成いただいてる「吉江 葵の会」(福井県鯖江市)と
京都西陣の染織業の皆さまとによる共同作品です。
吉江葵の会さまは、毎年葵祭直前に約5,000本の二葉葵を奉納されていますが、奉納後直ぐに
刈り取ってしまうという事から、染色業の皆さまがその葵を引き取り糸を染めたもので、沈着や
色褪せを防ぐ化学的な研究に三年費やされたそうです。

ちなみに葵祭以降に花が落ちてから、根を残した状態で刈り取った葵を使用していることから
二葉葵の個体数減少には一切影響ないとのことです。

奉納に参加された吉江葵の会の皆さまも、伝統ある京都西陣の技術で、丹念に育てた二葉葵が
活かされたことを大変喜んでおられました。

・京都新聞(10月5日)記事内容はこちら
・福井新聞(7月30日)記事内容はこちら

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教育事業 こども未来遺産「宝絵巻」をつくろう

この度、有限会社チカソシキ様(東京都)と共催で「子どもゆめ基金-独立行政法人 国立青少年教育振興機構」の
事業として、上賀茂神社境内の観察会、ならびに観察の結果を絵図にする教育事業を実施いたしました。

10月4日当日、京都市内の小学生13名が参加し、事務局高瀬川が講師として出講いたしました。
乾権禰宜より、世界遺産に登録されている上賀茂神社境内にある木々や、二葉葵を観察し、
国宝・重要文化財建造物の説明を受けるとともに、様々な場所で二葉葵をはじめとする植物・動物・昆虫も
共存していることを知り、実際に観察しました。

そして、観察したことを絵巻にして完成させ、式年遷宮直前に上賀茂神社に奉納いたしました。
子どもたちが思い描く、未来に残したい二葉葵や上賀茂神社の絵図は、神社でのイベントなどでパンフレットとして
配布される予定です。

京都新聞(10月5日)記事内容はこちら

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広報活動 京都産業大学シンポジウム 

9月26日 上賀茂神社の式年遷宮と京都産業大学設立50周年を祝う特別シンポジウムが
同大学「神山ホール」にて開催されました。

当日、当会の活動を紹介するブースを設けさせていただき、約1000名の聴衆の方々に対して
事務局メンバーの高瀬川・石田が、フタバアオイを前に広報活動を行いました。
中には、フタバアオイを初めて見たという方もおられ、ますます活動の大切さを感じました。

また、葵プロジェクトが後援の宮本亜門氏演出の奉納劇「降臨」のPR活動も併せて行いました。
詳しくはこちらをご覧ください

これからも葵にまつわる活動の輪を益々拡げて参りますので、今後とも皆さまのご協力の程、
どうぞよろしくお願いいたします。

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